SB112-600

会社というものは、
目標があり、理念があり、そしてカラーがあるものだ。

ぼくはブライダルプロデュースという業態の会社をこれまで4社立ち上げてきた。

そのそれぞれの会社には、それぞれのカラーがあるものだが、
それでも中道諒という人間はひとつな訳で、そんなに器用にカラーを振り分けられるものではない。

どの会社にも当然ぼくらしさは残っている。

そんな中で、スウィートブライドという会社はぼくのブライダル人生の集大成的な意味合いがある。
だからぼく自身は、今のスウィートブライドという会社が一番好きで、一番充実感がある。

これまでの会社のイイところだけを集めたのがスウィートブライドになるのかもしれない。

しかしスウィートブライドも立ち上げた4年前は、そんなカラーも何も全くなかった。
ブルーをテーマカラーに花嫁モデルにブルーブーケを持たせ、ブランドイメージを創る事はしたが、
それは見た目だけの広告的な部分の話であって、その中身はまだまだ何も生まれていなかった。

最初の頃はまだ以前までの会社と同じ感じでのサービスをしていたに過ぎない。

そんな時、転機が訪れる。

そう、圓教寺との出会いだ。

でも当初は、圓教寺の結婚式はとても困難で、どう運営すればいいのか相当に悩んだものだ。
ロープウェイで上がる山上に多くの伽藍があり、その広大な中でお2人はもちろんご親族をもてなさないといけない。

今までぼくがプロデュースしてきた会場の中でも、群を抜いて困難な場所だと感じた。

そしてこの山の上で、もてなす術をぼくなりに考え、今の形が創られてきたんだけど、
実は、それこそが今のスウィートブライドの形と言っていいものなんだ。

圓教寺を運営するという命題が、スウィートブライド自身の未来を創っていったという事だ。

そういう意味では、圓教寺の結婚式こそが、スウィートブライドのプロデュースそのものと言えるのかもしれない。

今さらながらに、感謝なのである。