仕事は人生を映し出す鏡のようでなければならない。
ぼくはこの言葉をいつも想う。
仕事は金儲けが全てだ、とシンプルに言い切る人は多い。
そしてシンプルに言い切る人ほど、実際にそれなりの成功をされているようにも思う。
ぼく自身も、金儲けだ!と割り切って仕事の企画案を練ると、それなりの企画が浮かんでくるものだ。
それはたぶん客観的であり合理的であるからなんだと思う。
そして、そういう企画はヒットしやすいのも事実。
でも、そこに人生だの哲学だのを入れて考えていくと、誠にもって迷走にはいりこむのである。
この仕事は「金儲け」という観点ではなく、ぼくの人生にとって価値ある「時間」であるのかと考えてしまうから。
だからぼくはいつも迷走している、と言えるだろう。
ぼくの基本は義理人情浪花節。
そしてそれが売れようが売れよまいが、自ら目指す場所へ進むだけ。
その考えもある意味シンプルではあるんだけれど、ビジネスの法則に基づかない場合も多く、
結果として、日々迷走状態である事に変わりはない訳だ。
ただ、ウソの仕事はしたくない。
それが人生を映す鏡であるならば、まことに正直者でありたいと思うんだ。